私もいろいろなルートから多少の情報を得ていたので、学長の情報と合わせると、文部科学省内の対応状況や大学設置の審議会内での審議の状況などがほぼ正確にわかった。
申請書類の作成は学長に任せて、私は、校舎探しとITシステムの構築に専念することにした。 まず、校舎である。
大学設置基準によると通信教育課程では、校地については何の規定もない。 規定がないということは必要ないということか。
通信教育課程だけの大学としては2000年に開学したNG総合科学大学だけが唯一の例である。 しかし、この大学は埼玉の郊外に位置し、広くはないが、校地を有している。
規定がないから必要ないとならないのが官庁である。 ここは文部科学省へ行って確かめるしかない。
確かめるといっても簡単ではない。 まず、電話で予約し、指定された日時に行くのである。
そして、もらえた答えが「それをもって不認可とはならないと思います」という内容である。 決して「大丈夫」とは言ってくれない。
仕方ない。 いかにも官僚の答弁的だが、大丈夫と信じて準備するしかない。

仮に、通学制と同じような校地を要求されたら都心に立地することは不可能である。 しかし、郊外では主婦や社会人の方には来てもらえない。
とはいえ、一抹の不安もあったので、ある程度の校地の購入も考えて、郊外の土地も候補にした。 南大沢、幕張、お台場あたりの土地が候補に上がった。
南大沢は宝泉都の払い下げ用地で、担当者の方も熱心によくやっていただいた。 しかし、八王子市の条例で大学の建築ができないということで断念。
幕張は千葉県の土地だったが、ここも大学より商業施設を誘致したいということであきらめざるを得なかった。 お台場は、造成が間に合わないということで候補から外れた。
民間の土地もいくつも見て歩いたが、どうもイメージに合う土地がない。 イメージとは、主婦が買い物帰りに気軽に立ち寄れる場所である。
そもそも買い物帰りに立ち寄れるということは、近隣に商業施設があるということなので、当然地価は高い。 予算は限られている。
そこで、土地の購入ではなく、既存ビルの購入に方向転換した。 校舎は大学設置基準で、最低でも4000平米は必要である。
ITを使って自宅からでも授業が受けられる仕組みを考えていたので、こんなに広い校舎が必要なはずはない。 しかし、設置基準ではそうなっている。
これも念のため文部科学省に聞いてみた。 「学生は大学に通わなくてもいいのだから、こんなに広い校舎は必要ないのでは?」「校舎とは何をする場所なんですか?」。

フコイダンとして、日本経済発展のフコイダンの一翼を担うことが期待されています。